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秋田県鹿角市十和田にある、秋田県立十和田高等学校

HEADLINE校長より

レジ袋有料化から世界を考える(1学期終業式あいさつ)

 令和2年7月

校長の写真

 7月1日からスーパーやコンビニエンスストアなどのレジ袋が有料化されました。 生分解性プラスチック製ものやバイオマス素材25%以上配合のものは法律上は有料化対象とならないのですが、 この有料化によってプラスチックごみの削減に向け消費者の意識変化を促す狙いがあります。

 さて、プラスチックごみが増加するとどのような影響があるでしょうか。 一つには海洋生物に対する害があります。レジ袋などが海に流れて行き、ウミガメがそれをクラゲと間違えて食べたり、 魚が細かく砕かれたプラスチックを餌と間違えて食べたりして、死に至る例があります。 また、細かくなったマイクロプラスチックは有害物質を吸着している場合があり、我々が魚を食べることで人体にも有害物質が取り込まれる可能性があります。 さらに、プラスチックの製造や処理にも多量のエネルギーが必要となるので、環境に対する負荷が高いと言えます。

 皆さんは普段あまり意識していないかもしれませんが、 生徒玄関の鏡の上に掲げられたプレートには次のようなことが書かれています。

「明日への誓い −ごみ減量化へ向けて―」 秋田県立十和田高等学校生徒会

     一、使えるものはとことん使い、いらないものは買わないようにしよう。
     一、リサイクルできるものや、リサイクルしたものを使おう。
     一、過剰な包装や袋など、ゴミになるものは遠慮しよう。
     一、ゴミを決められた種類にしっかり分別しよう。

     

  〔平成10年度十高祭 環境・ごみ問題アピール ごみゼロ秋田21大作戦県民提言 優秀賞受賞〕

     

 20年以上前の生徒たちが、学校のごみ焼却炉が廃止されることを機に、ゴミ問題について自分たちに何かできることはないかを考え、それらをまとめたものがこのアピールです。中でも「過剰な包装や袋など、ゴミになるものは遠慮しよう。」という呼びかけは、今月から始まったレジ袋有料化及び削減の動きと重なるもので、今もなお色あせていないものと思います。

     

 海に流れ出たプラスチックのレジ袋分解されるまでに1000年以上かかるという研究もあります。我々の今の生活から生み出されたものが世界中に、そして長い年月にわたって影響を与え続けるということです。そして見方を変えれば、もし我々一人ひとりが行動を変えれば、世界を、そして未来の人々を救うことができると言えます。

     

Think globally, act locally . (地球規模で物事を考え、足元から行動を起こそう。)
レジ袋有料化を機会に、世界に目を向け、さらに自らの生活を見直すきっかけにしてもらいたいと思います。

     

着任のごあいさつ

 令和2年4月

 この春の定期人事異動で本校校長として着任いたしました渡邉政徳と申します。 創立以来77年の伝統をもち、各界で活躍する卒業生を輩出しているこの秋田県立十和田高等学校に 赴任できましたことを心からうれしく思っております。

 実は、平成7年から13年まで6年間本校に勤務しており、19年ぶりに我が家に戻って来たような気持ちです。 以前の在職時には、いろいろな活動に関わっておりましたが、中でも生徒会活動が思い出深いものです。 本校の生徒昇降口の鏡の上に「明日への誓い―ごみ減量化へ向けて―」という生徒会宣言のパネルが掲示されています。 平成10年度の学校祭でごみ・環境問題をテーマに活動を行い、ごみの行方を追ったビデオ制作、空き缶4千個を使ったモザイク画の制作、 そしてこのごみ問題に関する宣言の発信などを行いました。現在プラスチックごみの削減などが叫ばれる中、 宣言の一つ「過剰な包装や袋など、ゴミになるものは遠慮しよう。」などは、 今の生徒にも実践してもらいたいものです。

 現在本校では、スキー部や野球部などの注目を集める部活動、ふるさと教育「かづの学」での幅広い調査研究活動、 以前よりもパワーアップした地域ボランティア活動や毛馬内盆踊りへの参加などが行われ、地域はもとより、 県内の他校にもその活躍が知られています。今後ともこれらの活動を中心にさらに充実・発展を図り、校訓の「純・剛・忍」の精神のもと、地域を学び、地域を愛し、 地域に貢献する生徒の育成に努めて参ります。

 今年度も、生徒、教職員、保護者、地域の方々で手を携え、生き生きとした学校を作っていきたいと思います。 引き続き本校へのご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。